日本旅行、「カラーコード」で入出場管理−MICEなど年間100イベントめざす

  • 2009年9月10日
 日本旅行はこのほど、カラージップジャパンと提携して「カラーコード」を使用したチケット配信サービスの提供を開始した。カラーコードは次世代型の2次元コードで、携帯電話のカメラなどで撮影することでコード化された情報を読み取ることが可能。また、4色を配列するコードのため、文字や図柄などをデザインすることが可能。従来、イベントやコンベンションでは開催決定とともに参加の募集をし、参加者に対して招待状や案内状を郵送で発送することが多かったが、新サービスでは印刷物を必要としないため、費用や手間の削減、環境負荷の軽減などの効果がある。すでに医学学会や消防団のセミナーなどのイベントで利用が決まっており、年間100件以上のイベントでの利用をめざす。

 今回のサービスは、すでに展開しているWEBベースのイベント・コンベンション・サポートシステム「アポロン(Apollon)」を活用。アポロンに接続し必要事項を記入して決済すると、カラーコードのチケットを携帯電話やパソコンにメールで送付する。当日、参加者がカラーコードを携帯電話の画面に表示して会場受付のカメラで読み取らせると、イベント主催者のパソコンに登録情報が表示され、本人確認ができる。1分間に5人前後の受付処理が可能といい、作業時間の短縮が可能なほか、リアルタイムで来場者数を把握することもできる。イベント後の参加者への連絡などもデータベース化された情報を活用できるため、迅速な対応が可能だ。

 なお、参考利用料金は2000名までの場合80万円からで、コードのデザインは20万円から。