日本旅行、本社直轄のMICE専門部署を立上げ−09年販売目標は270億円

  • 2009年3月10日
 日本旅行は2009年3月1日、MICEを専門に取り扱う本社直轄組織、「MICE営業部」を立ち上げた。これまでは、首都圏の支店を取りまとめる本社直轄部署「ソリューション営業本部」の1つであった広域営業チームがMICEを担当し、MICEの決定権者が多いとされる首都圏から取り込み、全国展開することをめざしていた。今回この広域営業チームを前身として本社直轄組織に設置したことにより、全国の支店を通じ全社一丸となってセールスを展開。日本旅行では、2008年の団体旅行販売額が931億円、MICE部門では238億円となっており、2009年は団体旅行販売額を1000億円、MICE部門で270億円をめざす方針だ。

 日本旅行広報室によると、社員旅行などの福利厚生旅行や修学旅行などの団体旅行の需要が減少傾向にあり、各社の価格競争が激化することで収益性が低くなると分析。一方MICEにおいては、「団体旅行の中でも企画力で勝負でき、収益性も高い」と見込み取り込みを強化するという。役員の同行セールスを含め、全国の支店やMICE営業部が協力し「トップセールス110番」と題して販売を促進する。

 MICE営業部の営業部長には、これまで東京南支店支店長としてMICE営業に携わってきた石垣隆久氏が着任。日本旅行では企画力ある提案をするため、現場での経験やノウハウの活用に期待する。