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日本の航空運賃の上昇幅、アジア太平洋で最大か−アメックス予測

  • 2008年11月13日
 アメリカン・エキスプレス・インターナショナルは2009年の国際線ビジネスクラスの値上げ率について、日本はアジア太平洋地域において最大となる8%から12%の値上げが見込まれると予測している。これはこのほど取りまとめた報告書「アジア太平洋地域の業務渡航に関する市場予測および傾向」で発表したもの。同地域全体では、国際線ビジネスクラスの値上げ率は5%から7%で、日本の次に上昇率が高いのは中国の7%から10%、オーストラリアとシンガポールの4%から6%となっている。また、国内線のエコノミークラスの値上げ率でも日本が最大の値上げ率で、同地域全体が2%から4%であるのにたいし、日本は5%から8%となっている。ただし、ホテルは同地域全体の値上げ率が、デラックスが8%から13%であるのに対し、日本は2%から4%で最も小さい。

 アメックスでは、同地域の航空運賃は年間を通して上昇すると見込んでいるが、景気の低迷により減少が予測される法人需要の獲得に向け、短期的に運賃を引き下げる可能性があるとする。さらに、機内食や預け入れ手荷物などの追加サービスの料金も、引き続き拡大していくと予測している。

 なお、世界的な航空運賃の予測として、国際線ビジネスクラスの値上げ率は2%から7%。ヨーロッパが1%から9%と値上げ幅が広い。また、航空運賃やホテル宿泊、レンタカーを含む業務渡航費用の平均上昇率は国内出張で平均5.6%(約7100円)、海外出張では平均5.6%(約2万832円)と予測。手荷物の機内持ち込み料金や食費、駐車料金などの諸費用を含めると、さらに約2万8000円の追加費用が見込まれるという。