中部の国際線遅延は計23便−航空保安検査場の金属探知機の電源入れ忘れで

  • 2008年11月6日
 中部国際空港で11月5日、国際線保安検査場におけるトラブルにより、国際線出発便の遅延が発生した。原因は国際線保安検査場の担当検査員が金属探知機の電源を入れ忘れたまま検査をしたことで、安全運航確保に向け、制限エリアに入場済みの搭乗予定者に再度、セキュリティチェックが必要となったため。該当箇所は午前7時45分にオープンしたGレーンで、午前7時50分に気付いたものの、判断と連絡体制が取れておらず、再検査のために全レーンを閉鎖したのは午前8時44分であった。再チェックを終えた乗客が揃った国際線は随時、出発し、午前10時17分に制限エリア内の搭乗予定者全員のセキュリティチェックが完了したものの、出発遅延便数は合計23便、影響のあった旅客数は約3000名。出発時間は最大約2時間26分の遅れが出た。なかには国際線乗り継ぎの日本航空(JL)54便も含まれている。

 中部国際空港によると、今回のようなトラブルは初めてのこと。同空港の国際線保安検査場の担当検査員は、同空港に就航する航空会社によるナゴヤ・エアライン・オペレーターズ・コミッティが委託するスタッフが担当している。再発防止策はこれからだが、中部国際空港としても施設管理者として対策を練る考えだ。