メルボルンカップ、ツアー造成を促進−ビジネス交流としての使途もアピール

  • 2008年10月27日
 オーストラリアで開催される競馬レース「メルボルンカップ」を運営するビクトリア・レーシング・クラブ(VRC)は、関係者を招いたレセプションを開催した。先日開催された「ビクトリア・トラベル・ワークショップ」の一環としての来日しており、VRCの副代表であるスー・ロイド・ウイリアムス氏は今後、日本からの集客と旅行商品造成を促進していく考えを示した。
 
 メルボルンカップは毎年11月第一火曜日に開催され、今年は11月4日に開催。この前後6週間は「スプリング・レーシング・カーニバル」と称され、メルボルンで世界的なアーティストが参加するエンターテイメントや最上級の食事とワインなどが楽しめるさまざまな催しが開催される。レース当日の各国セレブによるファッション競演も見ものとなっており、過去には故ダイアナ妃やヒルトン姉妹なども訪問。毎年、国内外からレース当日は約12万人、カーニバル期間全体では42万人の集客があり、期間中の消費額の試算は3億6800万オーストラリアドル(約300億円)にのぼるという。このことから、現地では総合的な観光イベントとして捉えており、さらなる訪問者の増加を期待している。

 また、VRCは多数の人々が集まるメルボルンカップについて、単なる観光のみならず、人脈作りや関係構築の場としてもアピール。マッチングや各都市でのネットワーク・イベントの開催などの特典を設けた「メルボルン・カップ・ビジネスネットワーク」プログラムを推進しており、オーストラリアでの貿易面に与えた影響として「オーストラリア・エクスポート・アワード」も受賞。ビジネス交流を目的とする利用を紹介した。


▽関連記事
豪・ビクトリア州、スポーツ、イベントで需要促進へ−マラソン、サッカーなど(2008/10/23)

豪・ビクトリア州観光大臣、厳しい時こそプロモーション強化−座席減も悲観せず(2008/10/21)