オペレーターのエヌティエスインターナショナル、破産申し立てへ

  • 2008年10月23日
 香港や中国、東南アジアなどを扱うオペレーターのエヌティエスインターナショナルが、10月20日に業務を停止した。日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)の退会手続きも完了している。担当する西日本総合法律事務所によると、現在は破産申し立ての準備中で、1週間以内に手続きをおこなう予定。負債額は6億円で、消費者への債務はない。負債額のうち約半分は手配に関するもので、債権者は約20社。残りは金融機関からの借り入れ金という。

 発端は、SARSが発生した2003年に、アジア地域を中心に取り扱っていたため収益が悪化し、その後の他社との競争もあって資金繰りが苦しくなったという。現在実施中、または今後出発予定であった旅行については、発注元の旅行会社が振り替えなどの対応をしており、「旅行中の消費者が身動きがとれなくなるなどの大きな混乱は避けられた」という。