バリ、今年は14%増の40万人をめざす−他マーケットとのシェア確保が鍵

  • 2008年9月24日
 バリのホテル、ランドオペレーターなど60社以上で構成するバリ・ラサ・サヤンは9月22日にセールスミッションを開催、現地の最新情報を提供した。バリ・ラサ・サヤン会長の万亀子・イスカンダール氏は、「昨年のバリへの日本人訪問者数は35万4000人、今年は14%増の40万人が目標。ロシアや韓国、中国のマーケットシェアが伸びているが、バリは親日家が多く、日本人に来て欲しいという意識がある」という。ただし、ロシア市場は10日間以内の滞在が多く、ゴルフやパーティを開催して消費額が大きいが、日本は1週間以内の滞在でホテルやスパを利用してゆったり過ごすのが主流。さらに、直前予約や細かい要望が多い日本市場について、「他のマーケットが拡大する動きにともない、客室確保などが厳しくなる」とも不安を示している。

 今年は日本インドネシア国交樹立50周年にあたり、毎月各地で現地の人々との交流を目的としたイベントが開催されており、最後となる12月にはデザイナーの山本寛斎氏の「インドネシア・ジャパン・フレンドシップ・スーパーショー」がおこなわれる。また、今後はロンボク島やコモド島、メナド島などバリ以遠の観光を促進したい考え。特にロンボク島では2010年に新たな空港が開港する予定で、今後の観光開発に期待が持てるという。


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