モルディブ観光大臣、「観光に関わる者は環境を守る責任」−JATA国際観光会議

旅行会社が可能な取り組みとしては、環境に配慮したリゾート施設やデスティネーションの販売を促進すること、環境負荷の低い航空会社を使用すること、顧客の理解を促進することを例示。このうち、環境負荷の低い航空会社とは、燃費効率や最大積載量、最短距離のルートや最適な高度と速度での運航などが判断の指標になるという。旅行者については、環境保全の取り組みに配慮し、自らも環境を保全できるよう行動する必要があると説明した。
モルディブ政府としては、環境にやさしいデスティネーションとして、さんご礁の育成や減少傾向にある生物種の保全などに取り組んでいる。リゾート開発などに関する規制やガイドラインも設けており、開発は国土の20%のみに限定。また、深海から汲んだ水で部屋の空気を冷やす空調技術の導入なども進めている。環境保全の取り組みが優れている事業者を、大統領が表彰する制度もあるという。