英仏トンネルで列車火災、ユーロスターが運転見合わせ−旅行会社は影響確認中

  • 2008年9月12日
 ユーロスターによると、イギリスとフランスをつなぐ英仏海峡トンネルで11日に火災が発生、12日も運転を見合わせる予定だ。火災はフランス側から6マイル(約9.6キロメートル)の場所で、カートレインから発生したと見られている。乗客乗員30名が避難。乗客はトラックの運転手が中心という。ユーロスター自体は被災していないものの、運転再開の見通しは示していない。

 これに対して旅行会社では、状況を確認しつつ復旧作業を見守っている。阪急交通社では9月中に出発予定のツアーがあるものの、「現時点で影響を受けているツアーはない。現地オペレーターの話では貨物と旅客は別のレールで、ユーロスターは今日中に復旧するとの情報もある」ことから、ひとまず静観の構え。もともと、最近のパッケージツアーの傾向として1ヶ国を集中して巡るコースが多く、ユーロスターを利用してイギリスとフランスを行き来するコースの本数は少ないという。ジェイティービーでも同様で、現在は情報を集約中であるものの「数コースで何名、というレベル」の見込みだ。

 なお、ミキ・ツーリストでは、13日以降に団体客を含めて「3ケタ(の人数)の手配をしている」という。該当ツアーはすでに判明しており、復旧状況を見極めつつ、旅行会社の判断に合わせて飛行機などの手配をできるよう、準備する方針だ。