派遣添乗員、JATA旅行博会場でみなし労働の撤廃を業界と消費者にアピールへ

  • 2008年9月12日
 全国一般労働組合全国協議会東京東部労働組合と阪急トラベルサポート(HTS)支部は9月21日、JATA世界旅行博の会場の東京ビッグサイトで「9・21 世界旅行博アピール行動」を実施する。東部労組によると、「一般消費者の集まる場所で広くアピールし、旅行業界に対して『みなし労働』をやめるように訴える」としている。

 派遣添乗員の「事業場外みなし労働」については、派遣添乗員が労働基準監督署に申告し、旅行綜研、ダイヤモンドシステム、クラブツーリズム、読売旅行、阪急トラベルサポート、JTBサポートインターナショナルなどに対して各地の労働基準監督署から是正勧告が出されている。日本旅行業協会(JATA)、日本添乗サービス協会(TCSA)、サービス・ツーリズム産業労働組合連合会(STT)で対応をまとめており、時間管理の機運が生まれつつあるものの、時間給の設定は旅行会社が従来の考え方と変わらないところもあり、改善を図っても派遣添乗員側の納得が十分に得られない場合もある。こうした流れもあり、STTは大手旅行会社系の派遣会社だけでなく、独立系の派遣会社でも労働組合の組織化を進め、待遇改善にもつなげる考えを示している。


▽「9・21 世界旅行博アピール行動」
日時:9月21日(日) 午後1時から
集合場所:新交通ゆりかもめ「国際展示場正門」駅 ビッグサイト側階段下
連絡先:全国一般東京東部労組
 TEL:03-3604-5983 eメール:toburoso@ka2.so-net.ne.jp
 東部労組本部スタッフ(菅野・須田・長崎)