ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤー実行委員会はこのほど、第3回ツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤーのグランプリに、ジャッツ関西の瀬口つぐみさんを選定した。これは各社の推薦により応募が寄せられるもので、今年は8名の推薦を受理。8月21日に開催した選考委員会で決定した。日本添乗サービス協会（TCSA）理事・事務局長の鈴木毅氏によると、傾向としてベテラン添乗員に対する推薦が多いという。ただし、同賞がツアーコンダクターのモチベーションアップをはかり、優秀な人材の育成を目的とする表彰であるため、「若い添乗員の推薦はもちろん、添乗中の評価だけでなく商品造成や販売に結びつく行動など、ツアーコンダクターの地位向上への貢献といった面での推薦もしてほしい」とし、今後は幅広い推薦ができるように部門を設けるなどの工夫をしていく予定だ。

　瀬口さんはミャンマーのデモの最中に添乗中だったため、旅行者が不安にならないよう冷静沈着に行動。関係機関と連携を取り、予定していたヤンゴン観光をとりやめた。ツアーの主目的は、前年にパゴダ修復を手伝ったツアー参加者の名前が刻まれた記念プレートの確認や小学校への文房具寄付、現地小学生との交流で、無事に旅程中に果たしたという。瀬口さんは添乗暦18年、通算添乗日数2000日を超えるベテラン。全受賞者は下記の通り。

　なお、9月19日の午後1時45分から、JATA世界旅行博の会場であるビッグサイト展示東棟のステージAで、表彰式を開催する。


▽受賞者（賞／氏名／社名）
・グランプリ
国土交通大臣賞／瀬口つぐみさん／ジャッツ関西
・準グランプリ
選考委員会委員長賞／磯部正春さん／JTBワールドバケーションズ
・特別賞
日本添乗サービス協会会長賞／平井雄一さん／ツーリストエキスパーツ