成田、国際線旅客は6%減の287万人−日本人、外国人とも減少、景気影響か

  • 2008年8月28日
 成田国際空港によると、7月の国際線旅客数(速報値)は6%減の286万9433人、このうち日本人旅客数は8%減の145万6548人であった。外国人旅客数は1%減の86万4633人で、2006年1月以来、29ヶ月ぶりのマイナス成長となった。日本政府観光局(JNTO)は近く7月の出入国者の推計値を公表するが、「伸びは鈍っている」としており、中国での地震、燃油サーチャージの高騰に加え、英米の不景気によるビジネス旅客の減少などが影響していると想定。インバウンドも北京オリンピックの影響で、8月、9月もやや弱含みに推移するようだ。

 路線別の旅客数は、台湾線が4%増(10万7000人)、アジア線が前年同(24万9500人)となった以外は前年割れとなり、機材の小型化など供給座席の調整が続いていると見られる。ただし、苦戦している中国線は15%減の16万2700人で、一時期に比べ減少幅は縮小している。


▽路線別旅客数と発着回数(資料:成田国際空港)
太平洋線 40万2700人(5%減)/2890回(2%減)
欧州線 17万2700人(4%減)/1569回(1%減)
アジア線  24万9500人(増減なし)/2303回(5%増)
中国線 16万2700人(15%減)/2348回(増減なし)
韓国線 12万800人(4%減)/1169回(4%増)
台湾線 10万7000人(4%増)/780回(7%減)
香港線 10万2900人(8%減)/692回(2%減)
オセアニア線 6万6400人(9%減)/530回(6%減)
グアム線 6万5500人(2%減)/669回(20%増)