中部、夏季繁忙期の国際線は13便減も出発旅客数は0.7%減、長距離方面が増加

  • 2008年8月4日
 中部国際空港が発表した2008年の夏季繁忙期(8月8日〜8月17日)の国際線旅客予約数は、出発旅客数が前年比0.7%減の8万1800人、到着旅客数が0.6%減の7万6100人で、合計が0.6%減の15万7900人であった。運航便数は13便減(2.6%減)の492便で、台湾・香港路線が7便増の73便、東南アジア路線が3便増の63便と増えたが、ビーチリゾート路線が10便減の50便、韓国路線が4便減の84便、オセアニア路線が2便減の7便、中国路線が2便減の135便、チャーターが4便減の4便などとなっている。

 方面別の予約数は、前年の統計値が8月4日から19日までの16日間であったため、今年も8月2日から17日までの数値で比較。これをみると、便数が減ったビーチリゾートが15.8%減(2680人減)の1万4300人、オセアニアが20.8%減(550人減)の2100人、中国が25.4%減(3950人減)の1万1600人と減少している一方、韓国が28.6%増(6090人増)の2万7400人と、大幅に増加。大韓航空(KE)によると、燃油サーチャージの高騰で近場へのシフトがおきたほか、オリンピックでランド費が高騰する中国からのシフト先として、旅行会社が韓国へのセールスを強化した動きがあったと考えられるという。そのほか、北米方面が30.3%増(2160人増)の9300人、欧州・中東が14.6%増(1720人増)の1万3500人と増加しており、燃油サーチャージの影響で苦戦する長距離方面だが、中部発については手堅い需要があることがうかがえる。


▽関連記事
東海地方の夏休み旅行動向は海外7%減−意向は全国平均を上回る−JTB中部(2008/07/15)