エアライン満足度の総合1位はSQ、海外人気都市はウィーン−エイビーロード

  • 2008年7月30日
 リクルートが運営するエイビーロードの「エアライン満足度調査2008」で、総合満足度1位はシンガポール航空(SQ)となった。昨年2位のSQはきめ細かいサービスと質の高さが評価され、満足度ポイント(5点満点)が0.15ポイント増の4.37ポイントとなり、部門別の「客室乗務員の接客サービス」でも1位を獲得した。7月29日に開催された授賞式でSQ日本支社長のフィリップ・ゴー氏は、「2008年は日本就航40周年の年であり、5月にはエアバスA380型機を東京に就航させた年でもある。今後も利用者に満足してもらえるサービスを提供していきたい」と感想を述べた。

 昨年1位の全日空(NH)と3位の日本航空(JL)はそれぞれ4位と13位となった。満足度調査は期待値と実際に利用した際の満足度を掛け合わせたもの。このため、前年に高評価を得た航空会社は期待値も高くなり条件が厳しくなる傾向にある。ただし、「空港内の接客サービス」では上位5社中4社が日系航空会社で、日本語での対応が大きく影響するとみられる。また、「再利用したい航空会社」ではNHが2位、JLが5位につけ、日系航空会社への安心感が見受けられた。

 そのほかエミレーツ航空(EK)が「機材、設備」と「機内食」で1位、ヴァージン・アトランティック航空(VS)が「機内エンターテイメント」で1位となった。エイビーロードリサーチセンター長の稲垣昌宏氏は「機内エンターテイメントの満足度は平均3.26ポイントと最も低く、利用者の期待が高いと考えられえる。機材や設備は、各社が新機材を投入しており、来年のランキングは大きく変化する」ともコメントした。

 なお、調査は5月13日から28日の期間にインターネット上で、2007年に海外旅行をした人を対象に実施したもの。利用率が40位までの航空会社を対象とし、7万2745人からの回答をもとに、各社100サンプルをランダムに抽出し、集計したもの。

▽訪問先のショッピング傾向に変化

 また、「海外都市地域別・旅行満足度調査」の総合1位はウィーンで、歴史、文化、オペラを代表とする音楽など旅行者がヨーロッパに求める要素が豊富に揃っていることが評価を受けた。その後ラスベガス、ローマと続いた。食事部門ではコストパフォーマンスの高いアジアが上位に集中した。また、ショッピングでは1位がオアフ島、2位がヘルシンキ、3位がアテネとなった。稲垣氏は「高級ブランド品以外に北欧ファブリックなど雑貨類への興味が高まっている」と新たな傾向を伝えた。


▽エイビーロード「エアライン満足度調査2008」
http://www.ab-road.net/article/airline_ranking/2008


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