ワールドナビゲーションは8月1日から、羽田空港国際線ターミナルと新宿エリアを結ぶリムジンバス「大久保ライナー」の運行を開始する。旅行会社が主催する募集型企画旅行としての運行とし、当面は自社での企画、販売を展開。初年度は乗車率50％、毎月約5000人程度の送客をめざす。

　ビジット・ジャパン・キャンペーン（VJC）などの効果から昨年260万人を記録した訪日韓国人客の増加を見込み、大久保コリアンタウンに居住する韓国人とともにメインターゲットに設定。富士興商のリムジンバスを使用し、大久保コリアンタウンを経由しながら羽田空港国際線ターミナルと新宿駅西口間を約60分で結ぶ。午前9時から午後8時までの間に、羽田発新宿行きが6便、新宿発羽田行きが6便の計12便を毎日、年中無休で運行する。基本運賃は片道の大人が2000円、12歳未満の子供が1000円で、乗車日の3日前までの購入は早期購入割引として基本運賃を10％割り引く。また、日本語と韓国語いずれも話すことができるスタッフが社内で乗客をサポートするようにし、日本に不慣れな訪日韓国人にとって安心して利用できるようサービス体制を整備した。

　ワールドナビゲーションでは今後の集客に向け、大久保コリアンタウンで発行しているフリーペーパーへの広告出稿などを予定しており、ソウルや釜山の支店や今年1月に開設した韓国旅行会社向けウェブサイトを活用して販売促進を図る。また、今年3月にオープンしたシンガポール資本の中長期滞在用高級サービスアパートメント「フレイザープレイス・ホフ新宿」前にも停車するため、新たなパッケージ料金の設定などを見込み、アジア各国からの宿泊客利用の可能性にも期待を寄せた。