VIA鉄道、認知度向上めざし日本でメディア関係者中心の会員組織を設立

  • 2008年7月9日
 カナダのVIA鉄道社長兼最高経営責任者のポール・コーテ氏がこのほど来日しカナダ観光局(CTC)と共催でメディアレセプションを開催した。コーテ氏は「日本からの観光客は非常に重要。日本の観光メディアと旅行業界のビジネスパートナーの活動に感謝している」とし、「デスティネーション間など競争が激化しているが、信頼に応えていきたい」と語った。

 会場では、日本での認知度向上と需要拡大をはかるため、主にメディア関係者を対象とした「VIAクラブ」の設立を発表。設立当初の会員数は36名で、基本的にVIAクラブの会員が主体となって活動する。今後は年に2回程度、VIA鉄道国際担当ディレクターのジョー・ヴォルク氏が来日して最新情報を提供するほか、随時情報を発信する。ヴォルク氏は「日本人は外国人利用者のうち、アメリカとイギリスに次いで3番目に多い」と重要性を強調し、カナダ全体では日本人訪問者数が停滞する中でも「全体ほどの減少ではない」と説明。クラブ設立の目的は、「メディア関係者に最新情報を伝えられることがメリット。日本では消費者に情報を伝達する最上の方法はメディア」と語り、メディア露出を継続して日本人利用者数の増加に繋げたい考えを示した。

 また、カナダ観光局(CTC)日本・中国地区代表のデレック・ガルピン氏は、「VIA鉄道は13年前に日本に事務所を開設しており、日本市場を重視している。日本人は鉄道好きが多く、VIA鉄道はカナダでも人気の旅行アトラクション」とし、「CTCとしてもピーアールやメディア露出を続け、鉄道など体験型の旅行を提案し、再び日本人にとって1番のレジャーデスティネーションに返り咲きたい」と語った。