Marriott Bonvoy

伊・ヴェルディ・フェスティバル、07年日本人は300人−オペラが観光素材に

  • 2008年6月30日
 イタリア・パルマにあるレージョ歌劇場総裁のマウロ・メーリ氏らがこのほど来日し、10月に開催されるヴェルディ・フェスティバルへの送客を訴えた。メーリ氏は日本人オペラファンの音楽への愛情や情熱が大きく、2年連続での来日。フェスティバルは、パルマ出身のヴェルディが手掛けたオペラ作品を10月の約1ヶ月間に集中して上演。レージョ歌劇場はその主会場で、毎年、世界各国から約6000人が参加している。チケットや宿泊、観光ツアーなどは、現地ホテルの団体が設立したオペレーターのパルマ・インカミングが、日本に対して販売、秋のパルマの食を中心に、文化や歴史を組み合わせた商品が造成できる。。

 昨年はメーリ氏やパルマ・インカミングの担当者が6月に来日し、商品造成や販売の期間は4ヶ月のみであったが、昨年の日本人参加者数は、約300人で、平均3日間の滞在であった。今年は10月の開催を見すえて事前に準備を進める旅行会社もあり、参加者数の増加が見込まれる。ただし、地元民の人気が高いため、確保できるチケットの数は限られているという。

 フェスティバルは10月1日から28日に開催され、レージョ歌劇場とレッジョ・エミリアのヴァッリ劇場、ブッセートのヴェルディ劇場において、「ジョヴァンナ・ダルコ」、「リゴレット」、「ナブッコ」、「イル・コルサーロ(海賊)」を中心に上演。有名指揮者や気鋭の歌手を起用したほか、10月5日の特別コンサートには、2009年から2013年にレージョ歌劇場の音楽監督を務める指揮者のユーリ・テミルカーノフ氏とサンクトペテルブルク・フィルハーモニー交響楽団を迎える。このほか、全27作品を1日ずつ音楽や言葉で解説するミニコンサートを毎日無料で実施する。10月10日のヴェルディの誕生日には、声楽の国際コンクールを開催することも決定した。なお、上演後に出演者が参加するレージョ歌劇場のサロンでの夕食会も実施する。