サービス連合、派遣添乗員の処遇改善で統一対応−12時間みなし労働で1万1750円

  • 2008年6月11日
 サービス連合はこのほど、派遣添乗員の処遇改善に関する統一対応を方針として確認、参加の各組合が企業に対して改善を求めていくよう申し入れを行うことを決めた。先ごろ、日本添乗サービス協会(TCSA)も「添乗労働に係る環境改善について(ご依頼)」として書面をまとめており、旅行会社へ改善に向け働きかけをしているところ。

 統一対応としては、1日の労働時間を12時間のみなし労働とし、うち8時間を基本労働時間、3時間を時間外労働、1時間を休憩時間とする考え。本人の手取り時給は1000円を下回らないこととし、日当金額は「基本時給×8時間」、「基本時間給×時間外労働割増(25%)×3時間」とし、1万1750円を基本的な考えとする。さらに、12時間を超過する場合は、別途規定の率を乗じて時間外労働手当、または日当の支給を求める。

 このほか、労働基準法で定められる休憩時間を添乗中に確保するためにパンフレットへの記載、打ち合わせや精算、顧客への電話などについて別途日当の支給など、業務改善も含めた改善をめざす。


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