成田周辺9市町、空港と共生・共栄する街づくりで合意−容量拡大は継続検討

  • 2008年6月3日
 成田国際空港(NAA)周辺の9市町からなる「成田国際空港都市づくり推進会議」は、5月30日に第4回会合を開催、「地域と空港が共生・共栄する魅力ある国際空港都市」をめざす基本構想に合意した。基本構想は、計画期間が2009年度から10年間で、テーマは「空港(そら) 地域(まち) 自然(みどり)が共生するゲートウェイ都市づくり」。「都市基盤の整備」「産業の振興」「観光・地域文化の振興」「国際交流・国際教育の推進」などの具体策を、「9市町プラン」としてまとめる方針。

 前回の会合で、NAAは発着回数が30万回まで増加可能と説明、自治体側からはメリットが不透明、などの意見が出されていた。今回のプランは22万回を想定したものだが、今後、NAAと千葉県で協力して経済波及効果を調査し、その結果に応じて30万回を視野に入れる方針。増枠に伴うデメリットについては、国と県、9市町、NAAによる四者協議会で検討していく。


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