オークランド空港、7月1日から利用者への空港税徴収を廃止−拡張工事も進む

  • 2008年5月30日
(ロトルア発 秦野絵里香) オークランド空港は今年6月30日をもって、乗客自身から徴収していた出国手数料を廃止し、旅客サービス料として航空会社が徴収する方式に変更する。これまでは入国、出国を含む25ニュージーランドドル(NZドル)の出国手数料を、旅客の出国時に直接、徴収していたが、7月1日以降は、同空港に就航する国際線の各航空会社が乗客に対し、入国時と出国時にそれぞれ13NZドルを旅客サービス料として徴収する。今後2年間は毎年50NZセントずつ、金額を増やす予定で、2009年には13.5NZドル、2010年には14NZドルとなる。ただし、オークランド以外のニュージーランド内の空港では、現行通り25ドルを出国時に乗客から徴収する。ニュージーランド航空(NZ)では、「金額のみを乗客から徴収し、手数料を取ることは考えていない」としている。

 また、オークランド空港は2005年から拡張工事を開始しており、2010年の12月までには、空港の北側に1.2キロメートルの第2滑走路を完成する予定。最終的には1.95キロメートルに延伸し、国内線用に利用する。現在は、第1滑走路のみで国内線、国際線が利用しているため、第2滑走路完成により発着容量が増加する。さらに、エアバスA380に対応可能な新ターミナル「ピアB」は2008年9月の完成を計画しており、来年2月9日にはエミレーツ航空(EK)のエアバスA380型機が就航する予定だ。さらに空港の中心部には4ツ星、または5ツ星クラスのホテル建設を計画中。NZでは今後4年間で約5億NZドルを予算を確保しており、2007年の利用者数である約1100万人を、2025年には年間で2400万人の利用になると見込んでいる。