トラベラー、減収減益で赤字計上、燃油高騰と中国の食の問題が影響

  • 2008年5月27日
 トラベラーの平成20年3月期の連結決算(平成19年4月1日〜平成20年3月31日)は、売上高が前年比12.8%減の160億7600万円、営業損失が2億3500万円(前年:3億4500万円の黒字)、経常損失が3億2600万円(同:2億7900万円の黒字)で当期純損失は5億8700万円(同:3億6600万円の黒字)を計上した。主力の海外渡航関連事業の売上高は、12.8%減の114億3900万円。燃油サーチャージの高騰により海外旅行者数が伸び悩み、特に主要客層である団体顧客数が減少し、ギョーザなど食品の安全問題により、中国方面の売上が大幅に激減した。国内土産販売事業は4.6%減の19億8600万円だが、売上拡大の路線から利益重視の販売方針に転化したための減少という。

 平成21年3月期の連結業績は、売上高が4.2%減の154億円、営業利益が4億6000万円、経常利益が3億8000万円、当期純利益が2億7000万円を予想。今後は海外渡航関連事業のさらなる改革の推進と、収益性を重視した国内土産事業を継続し、旅行業界のインターネット化に対応した販売スキームの構築とコスト改革により、経営の効率化を進めていく。