成田、08年決算の営業収益は過去最高−今年はリテール増も航空収入は減

  • 2008年5月19日
 成田国際空港(NAA)の2008年3月期決算は、営業収益が前年比8.4%増の1998億円、営業利益は1.6%減の328億円、経常利益は1.1%減の235億円、純利益は7.0%減の109億円となった。営業収益は空港運営事業で発着回数は増加したものの、就航機材の小型化、低騒音化、低燃費化で空港使用料収入などが減少。その一方で、旅客サービス施設使用料は日本人旅客が減少したものの、外国人旅客が増加したことで増加。リテール事業では第1ターミナル南ウィングの売上の通期化、第2旅客ターミナルビルのオープンによる物販が好調に推移した。

 なお、2008年度の見通しは営業収益が1.5%減の1969億円、営業利益は14.5%減の281億円、経常利益は22.4%減の183億円、純利益は22.2%減の85億円。営業収益はリテール事業で伸びを想定しているものの、機材の小型化、低騒音化が進むことで空港使用料収入が減少する傾向が続く。