アジア太平洋地域の航空運賃が上昇−高需要で価格押し上げ、アメックス調査

  • 2008年5月13日
 アメリカン・エキスプレス・インターナショナルによると、2008年1月から3月のアジア太平洋地域の航空運賃が、前年比7%増となった。これはアメックスが実施した「アメリカン・エキスプレス・アジア・パシフィック・ビジネス・トラベル・モニター」調査によるもの。このうち、南米アメリカ行き国際線が14%増で、最大の上昇率を記録している。また、ビジネスクラスの航空運賃が4%増と上昇しており、特に南米行きとアジア太平洋地域内での傾向が強いという。

 国別では、日本の平均航空運賃は約7%増。また、中国では中国発ヨーロッパ路線が28%増と大幅に上昇。一方で、新規航空会社とローコストキャリアが参入したインドは、エコノミークラス正規割引運賃が11%減、エコノミークラス普通運賃が8%減、ビジネスクラス正規割引運賃が8%減となった。

 なお、アジア太平洋地域内での運賃上昇について、アメックスでは「需要は供給を上回っている。航空会社が利益率の高いビジネスモデルを模索する中、需要の高い好機に乗り、運賃の維持、もしくは押し上げをはかろうとしているように見受けられる」としている。