ジャルックス、平成20年3月期はIT投資などで増収減益−経営体制を変更へ

  • 2008年5月2日
 ジャルックスの平成20年3月期(平成19年4月1日〜平成20年3月31日)の連結決算は、売上高が前年比5.3%増の1202億2800万円、営業利益が32.6%減の21億8800万円、経常利益が26.2%減の25億9600万円、当期純利益が38.1%減の9億7800万円で、増収減益であった。減益の要因は、コンピューター基幹システムの開発と更新や、システムの減価償却費、クリーニング事業の関連会社で生じた一過性の持分法投資損失などがある。中核事業のうち、航空関連事業は中古航空機の販売で大型機の販路拡大で増収となったが、収益性の高い航空機部品の販売が期中に停滞して減益となった。生活関連事業と顧客サービス事業は、増収増益を確保した。

 なお、6月18日に開催する予定の定時株主総会を経て、経営体制変更と組織改正を実施する。取締役会の役員数を現在の18名から8名に削減して経営戦略決定の迅速化をはかるとともに、執行役員制度を導入し、従来以上の権限を委譲して意思決定を迅速化、業務執行体制を強化する。あわせて、組織改正を実施し、従来の営業系7事業本部を再編し、BtoBを中心とする「コーポレートビジネス系部門」とBtoCの「リテール系部門」を新設。部門内の事業本部間の連携を強化するとともに、部門としての戦略機能を強化し、営業力と収益力の向上をねらう。また、管理系部門も、企画と総務、海外事業などを統括する「企画管理部門」と、財務と審査、コーポレート・ガバナンスを統括する「財務管理部門」を新設。リテール系部門内には「マーケティング本部」を設置し、リテール系部門内だけでなく、全社のマーケティング機能と営業支援、新規事業開発体制を強化する。


▽関連記事
JALUX、平成19年3月期の連結売上が5.7%増、主要3事業で増収に(2007/05/10)