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ニュー・サウス・ウェールズ州政観、シドニーマラソンを新たな観光資源に誘致を図る

  • 2008年4月23日
 シドニーで唯一のマラソン・イベントである第8回シドニーマラソンが9月21日に開催される。これにあわせ、シドニーマラソン日本事務局を立ち上げたスポーツ情報センターは4月22日、旅行業界を対象にセミナーを開催、その中でニュー・サウス・ウェールズ(NSW)州政府観光局がシドニーマラソンの魅力を紹介した。NSW州政府観光局の寺本洸氏は、「好調な学生マーケットはキープしながら、今後はSITとイベントを中心にプロモーション活動を行う」と話し、州の強みを活用し、盛り上げていく考え。さらに、オーストラリアへの旅行動向は、観光を主目的とするツアーは多くの旅行会社が商品造成に力を入れており、さらに増加を図るねらいから最近の日本でのマラソン人気にあわせ、「シドニーマラソンという観光資源を、まずは認知してもらいたい」と語った。

 シドニーマラソンは、フルマラソンをはじめ、ハーフ、9キロメートルのブリッジ・ラン、3.8キロメートルのファミリーランの4コースが用意されており、年に一度、ハーバーブリッジを走ることができる唯一のイベントで、ゴールはオペラハウスとシドニーの観光名所を楽しめるマラソン・イベントだ。2月に開催された東京マラソン、11月開催のニューヨーク・シティ・マラソンと比べ、9月に開催するシドニーマラソンは、平均気温が15度と走りやすく、多様なコース設定から、家族や友人、マラソン初心者でも気軽に参加することができる。

 今年スポンサーとなったアシックスの池田新氏は、「抽選がなく参加できる都市型マラソンは世界でも珍しく、有名なゴールドコーストマラソンとは違う都市ならではの魅力をアピールし、集客したい」という。また、アシックスがスポンサーを務める高橋尚子選手を将来的には、親善大使に任命することも視野に入れているという。青梅マラソン、霞ヶ浦マラソンなど、昨年から開催されている各マラソン大会は過去最高の参加者数を記録しており、「見る」マラソンから「参加する」マラソンに変化していることも海外でのマラソンへの参加を促すチャンスという。今後は、マラソンやスポーツ雑誌への広告、旅行業界対象のセミナー、ウェブサイトなどでプロモーションを実施し、認知度を高め、NSW州への誘致を図り、減少傾向にある旅行需要の喚起につなげたいという。

 なお、シドニーマラソンのエントリー料金は下記の通り。旅行会社を対象とするツアーエントリー料金のコミッションは約10%から。申込用紙は5月12日頃から配布する予定で、シドニーマラソン日本事務局への問い合わせのこと。


▽シドニーマラソン大会エントリー料金 ※第1次締切:8月25日必着分
(個人エントリー/ツアーエントリー)
フルマラソン: 1万8000円/1万6000円
ハーフマラソン:1万円/8500円
ブリッジ・ラン:6500円/5500円(13歳以上)、3500円/3000円(5〜12歳)
ファミリーラン:4000円/3500円、(13歳以上)、2500円/2000円(5〜12歳)
※フルマラソン、ハーフマラソンの参加資格は満18歳以上、ブリッジ・ラン、ファミリーランは5歳未満無料


▽問い合わせ シドニーマラソン日本事務局
TEL:03‐5733‐2451
ウェブサイト:http://sydneymarathon.jp