旅の販促研究所、新市場として「犬旅」に可能性あり、同伴旅行6割「当然」

  • 2008年4月4日
 JTBグループのシンクタンクであるJIC旅の販促研究所によるペット同伴旅行(ペットツーリズム)調査によると、ペットオーナーの58%が、同伴旅行を経験していることが分かった。これは過去3年以内に海外旅行、または国内旅行を経験し、犬と猫のペットオーナーである人を対象に実施したもので、犬のオーナー2066人、猫のオーナー576人の計2642人から回答を得た。

 これによると、猫オーナーの旅行経験は14.9%であるが、犬オーナーは52.5%と多く、旅行別では日帰りが34.2%、1泊以上の国内旅行が34.1%、海外旅行が1.0%となっている。同伴する理由について、60.4%のオーナーが「家族だから当然」としたほか、「ペットを思いっきり遊ばせたい」が30.2%で、旅行目的の1つとなっている理由もうかがえた。ただし、旅行中に離れる不安から飛行機の利用は4.5%にとどまり、90%以上が車で移動している。今後の意向として、犬オーナーでは74.2%が具体的な予定を立てている人を含め「行きたい」と考えているようだ。このことから同社ではペット同伴旅行を「犬旅」と名づけ、国内旅行市場の新たなマーケットになる可能性があるとみている。

 なお、同社は4月4日、上記の調査結果をまとめた「犬旅(いぬたび)元年−ペットツーリズムの実態と展望−」を教育評論社から発刊する。定価は1600円。