ビィー・フリーの民事再生法適用申請−システム切り替えを早める会社も

  • 2008年4月2日
 旅行業向け基幹業務ソフトの開発などを手がけるビィー・フリーソフトが民事再生法の適用を申請したことにともない、利用者側の旅行会社から不安の声とともに、事態の沈静化にむけた説明を求める声が漏れている。「自主再建を信じて静観する」という旅行会社がある一方、「説明が不十分」という訴えもあり、特に「メンテナンスや改修などのサポート体制の維持について、具体的な説明がない」との指摘があがっている。また、当面の対応として「再建計画が策定される半年後までは、ひとまず問題ない」という声がある一方、「負債の額が大きく、引き受け先がなければ再建は難しい」と予測する向きもあり、十分な情報が行き届いていない事態が浮かぶ。

 ある旅行会社は「もともと(システムの)切り替えを検討していた。予定を早め、(新システムを)年内に導入、稼動を目指す」と切り替えを示唆する。また、今後のビィー・フリーソフトについて「技術者の流出が心配」と指摘、民事再生法の適用でも人材流出によるサービスレベルの維持に懸念する声もある。いずれにしろ、「大丈夫と言われても根拠がない。説明が欲しい」と、現状への的確な説明を望む要望は大きい。


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