成田、30周年は「進化」アピール、上場後は「地域密着型」へ

  • 2008年4月1日
 成田国際空港は、5月20日の開港30周年にあわせ関東地域でテレビCMを放映、第2滑走路の延伸や2010年4月完成予定の成田新高速鉄道など「進化」をアピールし、利用者増をめざす。また、出発ロビーのリニューアルや内際乗継施設の整備などのプロジェクトを進めているほか、5月20日前後にはシンガポール航空(SQ)のエアバスA380型機の日本初就航、記念グッズ配布やミニコンサートなどを予定しており、「成田空港と日本を強くしていくために、力強くスタートしたい」(代表取締役社長の森中小三郎氏)考えだ。CMの出演者は、2006年のミスユニバース準グランプリの知花くららさんと、サッカー選手の田中マルクス闘莉王さんの2名。

 2009年をめざす上場について森中氏は、「上場後は空港の運営だけに限らず、地域に密着した営業を展開したい」とし、地域振興への寄与をめざすと語った。また、今年1月に国土交通省が取りまとめた空港整備法改正案で、外資規制の導入の是非を巡る対立が深刻化した結果、外資規制に関する部分を削除した形での法案提出となったことについては、「2008年度内には『新しいかたち』での法案を作成し、2009年早々には通して頂きたい」と希望を示した。