求人情報

中部、08年度は国際線旅客数3%増めざす−地元との連携で便数も増加へ

  • 2008年4月1日
 中部国際空港は2008年度経営計画を発表、国際線は旅客数を対前年度比3.0%増の577万人以上、貨物便を含む就航便数は3.0%増の週379便以上をめざすとした。地元自治体や経済界、地域住民や企業との「連携」をテーマに、需要喚起やエアポートセールス、外客誘致などを展開、達成をめざす。

 便数3.0%増は、2007年度2月26日現在の368便との比較で、現時点での便数は354便と元の数値を下回っており、「7.0%、25便の増加は大きな目標」(中部空港総務部広報グループ)と認識している。ただ、5月から6月にかけてタイ国際航空(TG)のバンコク線深夜便就航や、ガルーダ・インドネシア航空(GA)のデンパサール線復便を予定。さらに、就航を表明した香港エクスプレス(UO)以外にも、「複数の航空会社から打診がある」という。国際線旅客数増に向けては、中部地域の需要喚起以外に、中部圏の在日ブラジル人の需要取り込みや、東海北陸自動車道や新名神高速道路を活用した周辺地域のセールス強化、地方からの乗継需要の喚起を継続して推進。また、ビジット・ジャパン・キャンペーン(VJC)との連携強化も積極的に進める。

 一方、国内線の目標は旅客数が1.4%減の616万人、便数が2.5%増の82便。「需要の落ち込みから旅客数の減少は避けられない」といい、減少幅を最小限に留めるよう需要喚起など施策を展開する方針だ。

 なお、第2滑走路についても地元と連携し、2008年度に策定が予定される国土形成計画と社会資本整備重点計画に盛り込まれるよう取り組んでいく。


▽関連記事
中部、07年は黒字確保か−08年は減便で忍耐の年も未来への道筋つける(2008/02/15)