ビィー・フリー、民事再生法申請−負債20億、基幹ソフト改修時の支障懸念も

  • 2008年3月31日
 旅行・観光産業向けの基幹業務ソフトの開発などを手掛けるビィー・フリーソフトは3月27日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。同社の設立は1995年11月で、基幹ソフトの「Travel WINS」や基幹ソフトと自社ウェブサイトを繋ぐ「Travel ANSWER」などのソフトを開発、販売してきた。Travel WINSは、阪急交通社やクラブツーリズムなどで採用されている。

 負債額は20億円で、今後は東京地裁が再生手続の開始を決定した場合、再建計画を策定、通常通りなら半年内を目処に債権者集会が開催される。ビィー・フリーソフトでは、「営業は通常通りおこない、ユーザーに迷惑はかけない」としているが、今後の方針や計画は明らかにしていない。同社のシステムを導入する会社は、いずれも現状では支障は出ていないというものの、「先が読めない」という声も漏れた。阪急交通社は「今後の影響を精査している」ところで、クラツーは「長い目で見ると、ソフトに不具合が出た場合や改修する必要がある場合に、対応出来ない可能性がある」と説明した。

 経営悪化の原因は、売上高の減少に経費の圧迫が重なった結果という。2007年9月期の売上高は16億円で、前年比30.5%減と落ち込んだ。

なお、3月31日に債権者への説明会を開催する。