インフィニ、08年度は業務渡航を強化、消費者のニーズに対応する機能を向上

  • 2008年3月5日
 インフィニ・トラベル・インフォメーションは2008年度、ビジネストリップの取り込みを強化する。07年度は、経常利益で経費圧縮などにより予算には達する見込みだが、収入ベースではSARS禍のあった03年以来、若干予算を割る見通し。この状況下で08年度の増収に向けた大きな柱として、ビジネストリップ全全般を据える考えだ。

 3月4日にパートナー航空会社と共催した「ビジネストリップセミナー」で、専務取締役の西村透氏は07年度を「燃油費の高騰、選挙、中国の食の問題などがあり、海外旅行を巡る環境は厳しかった」と振り返り、さらにアジアの渡航需要の増加により、以遠の席数が抑えられなかったことも一因とする。日本の観光需要が減り全体的な出国者数が伸びないため、日本への供給が減少し、需要の強かった業務渡航者にも影響したという。ただし、今後はアジア系の各航空会社が座席数を増加させる予定であるため、「08年度は期待している」とコメント。「業務渡航を取り込まなければ、08年度の予算は達成しない」と、意気込みを示した。

 ただし、「他社のプロダクトとの競争が激化し、消費者のニーズが多岐にわたることを承知している」として、エンドユーザーである消費者に対するスムーズなサービス提供を目的とした、インフィニ・リンクスの機能向上に力を入れる。近日中には、ポータルサイトで実施する全日空(NH)の情報提供サービスをサポート航空会社にも拡充するほか、NH向けのANAマイレージクラブでのアップグレード情報の参照機能など、各種機能の追加を予定。これにより、予約から発券、搭乗にいたる旅行会社の業務のサポートを拡充していく。