東京のお散歩 Vol 01

  • 2006年2月22日

 最近、都内を散歩するようになりました。小泉首相が「日本橋」の上に高速道路があることについて苦言を呈しましたが、実にもったいない風景がある、ことに気が付きます。感覚的に感じていることは、「光」「太陽」の指す風景が重要だ、ということです。

 日本橋といえば、「中心」「基準点」などの意味合いがあります。私は田舎者ですから、「東京に出て行く(上京する)」時に車を運転していると、道路標識に「東京」を見つけては、「あと○キロ」といっているのは、日本橋のことだったりします。ここに太陽の光が当たる光景を見ることが少ないことは残念です。

 かといって、首都高速も東京オリンピック時にでき、日本橋に歴史は及ばないものの、スポーツカーで走ったことのあるものとしてはちょっとした愛着、みたいなものもあります。ある懇談会では日本橋周辺の首都高速を地下化すること、全く無くすことも含めて検討する、という立場もあるようです。正直、私自身は利便性を維持しながら、地下化が良いな、という個人的な意見を持つ欲張り者でもあります。

 ただし、無くしたところで、風情ある風景を取り戻す、という作業は計り知れないことでしょう。現状のビルがある中での工夫しか選択できないでしょうから、大掛かりな作業に加え、ソフト面からの視点がいっそう重要になってきます。テレビ番組で家のリフォーム「ビフォー・アフター」をやっていますが、観光でのビフォー・アフターも良いかもしれません。

http://www.ktr.mlit.go.jp/toukoku/michikeikan/

トラベルビジョン 鈴木次郎