日系2社、航空専門学校と協同で一等航空運航整備士を養成へ

  • 2007年1月29日
 ANAグループとJALグループは4月から、日本航空専門学校と中日本航空専門学校と協同・連携し、大型航空機の出発前点検等の整備確認業務ができる「一等航空整備士」の養成を開始する。今後の整備職を大量採用した世代の退職と、成田や羽田空港の発着回数増加に伴う整備機会の増加に対応すべく、整備士の確保と育成を促進するのが目的。従来、両グループとも航空専門学校の卒業生からは、小型機の整備確認業務ができる「二等航空整備士」や「二等航空運航整備士」資格者の採用が多かったという。
 
 今回の協同・連携で、航空専門学校単独では難しかった大型機のシミュレーター訓練や整備実習などについても、航空会社グループのインターンシップの仕組みを導入することにより、航空専門学校在学時に「一等航空運航整備士」資格を取得できるようにした。具体的には両専門学校で2007年度から「一等航空運航整備コース」を新設。2009年度にはANA、JALでそれぞれ15名ずつのインターン生を受け入れる予定だ。