英国湖水地方、訪問者数が好調に推移、新素材を提案

  • 2006年5月18日
 英国湖水地方の観光促進を目的に活動し公民両セクターで構成する英国湖水地方ジャパンフォーラムのメンバー17名が来日、湖水地方への日本人訪問者数が増加傾向にあること、およびデスティネーションの魅力をアピールした。湖水地方ジャパンフォーラム会長でワールド・オヴ・ビアトリックス・ポッター館長を務めるリチャード・フォスター氏は、日本人訪問者数の増加を目的に各施設のサービス向上、情報提供を今後も積極的に展開することを強調した。また、英国政府観光庁CRM&マーケティング・シニア・エグゼクティブの宮崎裕二氏は日本人の湖水地方への旅行動向を紹介。湖水地方はコッツウォルズ地方に次ぎ日本人に人気のあるデスティネーションだ。北西イングランドへの日本人訪問者数は2005年、04年比37%増を記録。日本からのツアーは現在、2泊から3泊の滞在、およびウィンダミアを中心とした観光、春季から夏季の訪問が主流。このことから、ウィンダミア以外の北部の観光素材、秋の黄葉、紅葉巡りや冬季の冬景色観賞などを打ち出し、滞在の長期化、バラエティに富んだ商品造成を促した。

 さらに、ピーターラビット作者のビアトリクス・ポターさんの生涯を描き、湖水地方で撮影が行われた映画「ミス・ポター」が来年上映、日本でも日本では来年早々に上映される予定だ。主演は映画「ブリジット・ジョーンズの日記」のレネー・ゼルウィガーさんが務める。このことから、英国湖水地方ジャパンフォーラムは新たな観光素材として「ミス・ポター」のロケ地巡りなどを提案した。

 なお、英国湖水地方ジャパンフォーラムのメンバーは今週末、ランドオペレーター各社と「仕入手配改善会議」を開催する。日本側から改善を求める声が挙がっていた、大型バス、コーチの進入可能なエリア、パーキングエリアなど不明瞭な点、および仕入、手配上のトラブルについて話し合う。