AZ、アルジェリア大使館、エア・システム、アルジェリアの観光素材を提供

  • 2006年5月17日
 アリタリア航空(AZ)は5月16日、アルジェリア大使館、エア・システムと共同で旅行会社向けセミナーを開催、アルジェリアの観光素材を紹介した。駐日アルジェリア大使のシドアリ・ケトランド氏は、7ヶ所のユネスコ世界遺産をはじめ、地中海に面する1200キロメートルのビーチ、サハラ砂漠、およびローマやイスラム、アラブの影響を受けた歴史や文化、遺跡の豊富な観光資源をアピール。大使館によると日本からアルジェリアへの訪問者数は業務渡航者が約7割を占める。今後はアルジェリアの豊かな観光素材を打ち出し、観光目的の旅行者の拡大を目指す。

 AZアジア太平洋地区統括副社長のアンドレア・トゥッチ氏は、日本からAZのハブ空港のローマ、ミラノを経由しアルジェリアを訪れる利便性の高いスケジュールを紹介。ローマ/アルバ線、ミラノ/アルバ線はそれぞれ1日1便運航、1時間から1時間20分と短い飛行時間であるほか、アルジェリアから日本への帰路はアルジェ/ミラノ線、ミラノ/成田線が同日接続と利便性が高さを強調。AZのネットワークを利用した近隣諸国との周遊型ツアーの造成も勧めた。

 アルジェリアのランド・オペレーターを務めるエア・システムの門山浩志氏は、アルジェリアのツアー造成のポイントを説明。国土が大きく移動に時間が掛かることから、北部、南部を分けてツアー造成を勧めた。旅行各社のツアーは現在、ユネスコ世界遺産を中心に巡るツアーが主流だ。アルジェリアの世界遺産は文化遺産が6ヶ所、複合遺産が1ヶ所の合計7ヶ所。例えば、複合遺産のティパサは紀元前7世紀の海洋国家カルタゴが建設、ローマ帝国が紀元前1世紀から支配した都市の遺跡。また、古代ローマ都市のジュミラ遺跡は保存状況が良好な標高900メートルの山岳地帯の風光明媚な景観を創り、博物館もあることから、知的好奇心を充たす見所が多い。