AY・FI、北大西洋ヴェスト・ノルデンセミナーで冬のオーロラ商品造成促す

  • 2006年5月15日
 フィンランド航空(AY)とアイスランド航空(FI)は、「北大西洋ヴェスト・ノルデンセミナー」を共催、「ヴェスト・ノルデン」と言われるアイスランド、グリーンランド、フェロー諸島でのオーロラ素材を中心とする冬の旅行企画に役立つ情報を、利便性を加味しながら提供した。

 セミナーではアイスランドが高緯度にあり、オーロラの観測期間が8月末から4月中旬と長期間の出発日の設定ができること、また晴天率の高い観測地点が多いことから、旅行催行上の顧客満足度の面にも配慮したデスティネーションであることを強調。オーロラ観測を主目的とする商品に多様性を持たせる素材として、インフラの整う大都市レイキャビック、ブルーラグーンを代表とする温泉、羊や魚などの様々なグルメも紹介。オーロラ観測に加え、観光も十分に楽しめる地であることをアピールした。
 また西グリーンランドは、北半球での晴天率が最も高いことが最大の魅力。オプションでは、壮大なラッセル氷河、世界最大級の氷河があるイルリサットなども紹介し、大自然とともにオーロラを楽しめる地であると強調した。なおオーロラ観測は9月初旬から4月中旬まで楽しめる。さらに、フェロー諸島は、ヴァイキングの末裔であることから歴史・文化の息づく地、圧巻のフィヨルドなど楽しめる地として魅力がある。アトランティック航空のジェット機でコペンハーゲンから約2時間で到着するアクセスについても利便性は高い。


▽FI、日本/アイスランド国交樹立50周年で記念チャーター
 AY、名古屋/ヘルシンキ線就航前にヘルシンキ利便性をPR

 FI日本地区総支配人の坂田文保氏は、2006年10月〜2007年3月の冬期におけるアイスランドへの送客は、2005年の約1000人から1.5倍の約1500人に伸ばしたい考え。今夏のチャーター便については、大手旅行会社や中堅旅行会社との連携を図っており、販売状況は順調に推移。今後の集客に関しては、大都市からだけでなく、地方からの需要を喚起したい考えについても言及している。また、2006年は日本とアイスランドとの国交樹立50周年の節目であり、これを記念したチャーター便を羽田から9月6日に出発させる予定だ。記念品などの配布も検討しており、FIのPRの一環になることを期待している。
 AYは6月4日から、名古屋/ヘルシンキ線を週3便で就航する。日本とヨーロッパを最速最短で結ぶ地理的優位性から、ヘルシンキをハブとしたアイスランドやグリーンランドへの乗り継ぎの良さが高いこともAYでは強みとする。なお、AYは4月末まで全てのMD11機材ビジネスクラスに新シート「レイフラットシート」の導入を完了しており、ヨーロッパ各地へのネットワークの拡充とあわせて、Cクラス利用商品についても積極的な販売を進めている。(A)