中国南京観光説明会、日本人が回復傾向、05年は6.6%増

  • 2006年5月12日
 中国江蘇省の南京市観光局副局長の鄭暁明氏を団長とする現地の旅行会社など30名の観光交流促進代表団がこのほど来日、歴史と文化、および安全でホスピタリティ溢れる南京市、江蘇省の観光素材、最新情報を紹介した。
 鄭氏は、「日本は外国人訪問者全体で第2位のマーケットであり、大変重要なデスティネーション」とコメント。南京市への日本人訪問者数が2002年、2003年とSARSの影響などで減少したが、2005年は04年比6.6%増の7万2000人となり、日本マーケットが回復傾向であることを強調した。現在、日本からは関西国際空港から直行便が運航するほか、名古屋市と姉妹都市関係を結ぶことなどの理由から、名古屋/南京間でチャーター便が運航した経験をもつ。今後、チャーター便運航に関して現在予定はないものの、南京観光のシーズンに合わせてチャーター便の運航を検討、双方向の交流拡大を進めていく考えだ。また、上海、杭州と高速道路が繋がるほか、上海/南京間を電車が約2時間30分で結ぶことから、利便性の良さをアピール。中国政府が行う犯罪発生率の統計で南京が治安の良い街の一つに選らばれたことで安全面も強調した。
 さらに、中国政府が南京市への観光施設の充実を推進。合計123軒のうち、5ツ星ホテルが8軒、4ツ星ホテルが14軒、3ツ星ホテルが55軒。そのほか、ゴルフ場や修学旅行や団体向けの博物館などの設置も進む状況だ。

 南京のある江蘇省には、ユネスコ世界文化遺産の明孝陵をはじめ、孫文や蒋介石ゆかりの地、孫文の墓や中山陵があり。また10の王朝が繁栄したことで明王朝や清王朝の文化が街中に色濃く残る歴史的な街。網のように広がる河川や湖があり、水の都でもあり、自然の美しさを満喫できる地だ。