オーランド、新たな特典カードを導入へ

  • 2006年5月11日
 オーランド観光局プレジデントのウィリアム・ピーパー氏は今年から「オーランド・プリファード・マジックカード」を海外市場にも導入し、需要促進に努めることを明らかにした。これは既にアメリカ国内、およびカナダの北米市場を対象に実施しているオーランドでの特典つきカード。約500米ドル相当がアトラクション、レストラン、ディナー・シアター、地上交通機関、ショッピングモールの各種施設での特典が適用されるもの。特に、利便性が高く、観光局のサイトからダウンロードすることが可能だ。また、オーランド観光局はこの夏を目処にサイトをリニューアルし、情報提供にも力を入れていく方針だ。

 また、2005年のフロリダへの日本人訪問者は04年の8万2000人に対して6万6000人と減少。これは日本人のアメリカ訪問者、またフロリダへの全世界からの訪問者数が増加する基調の中で逆の流れとなっている。ピーパー氏はこれについて、ハリケーンによる影響だけではないとしながら、ロングホール・マーケットで航空機の利便性に対する懸念を示す。こうした点については、マーケットを見ながら対応する考えで、シアトル発のアラスカ航空の利用するアイデアも披露。マイアミへのクルーズ需要も高まっているが、ディズニーが取り組むクルーズをはじめ連携できる点が多いことから、今後のクルーズ需要との協力関係についても前向きだ。

 さらに、オーランドは今後、MICE、特に見本市などが全米でも大規模なものが開催されており、こうした点を前面に打ち出し、日本市場の需要を獲得していく方向にも向かっていく。