オーストリア政観、モーツァルト・イヤーで日本人10%増目指す

  • 2006年3月1日
 オーストリア政府観光局ディレクター・オーバーシーズ・マーケッツのマイケル・ダスチャー氏はこのほど、東京、名古屋、大阪で開かれた第18回スーパー・ワークショップ出席のために来日し、日本人訪問者の動向を説明した。
 オーストリアへの日本人訪問者数は2005年1月から11月まで、7.6%増の25万7225人、ベッドナイト数は6.2%増の52万3999泊と好調に推移している。ダスチャー氏は「この結果に満足している。2006年はモーツァルト生誕250周年で特別なプロモーションを多数、展開している。今年は2005年比で5%から10%の増加を想定しており、達成も可能だ」と語る。
 さらに、「2006年に訪れた旅行者はコンサートやモーツァルトに縁のある施設を訪問して彼の曲を聞く。これにより、モーツァルトの音楽が旅行者の頭の中に残り、その音楽に出会いにまたオーストリアの地を訪れたくなるだろう」と音楽をきっかけとした今後の需要の拡大に期待感を示す。

 モーツァルト・イヤーの中心地ウィーンは1月、日本人訪問者数が前年比で5%増となり、ザルツブルクは50%増と記録的。オーストリア政府観光局によると、モーツァルトのコンサートを盛り込んだツアー商品では、限定80名のところ参加希望者が大幅に上回るなどの報告を受けているという。モーツァルト・イヤーは12月まで続き、多数のイベントが予定されており、同局では更なる盛り上がりに期待を示す。

 なお、第18回となる今回のスーパー・ワークショップには、現地観光局、航空会社、ホテル、オペレーターなど、合計21社・団体が出展。旅行会社の企画担当者中心に多数の参加者が訪れ、活発な意見交換などが行われた。