済州島、2011年に日本人旅行者数60万人狙う、先導事業に40億ドル投資

  • 2006年2月22日
 済州国際自由都市開発センター(JDC)会長兼CEOのチン・チョルフン氏が来日し、2011年までに約1000万人の訪問者達成に向け、進行するプロジェクトをはじめ、観光、レジャー、ビジネスに対応する済州島の魅力を紹介した。

 JDCは、1000万人の目標数達成のため、2004年の時点で外国人旅行者数33万人、そのうち日本人16万人、韓国国内旅行者が437万人から、2011年には外国人100万人、うち日本人60万人、韓国国内から900万人までに拡大を目指す。また、人数の目標到達を重要視する一方、観光・レジャー・ビジネス需要に対応する高級感ある、質の高いデスティネーションのブランドも強調。日本は、訪問者数が外国人マーケットの中で最も高いだけではなく、現地での支出額も高いことから、JDCは日本を特に重要なマーケットと位置付けている。

 JDCは現在、7大事業を推進中。最も投資規模の大きい「神話・歴史パーク」をはじめ、「ショッピング・アウトレット」、「西帰浦(ソグィポ)観光港」、「中文観光団地」、「済州空港自由貿易地域建設事業」を展開。また、住居とレジャー、医療機能が揃うレジャー型住宅団地の開発、環境とハイテク技術を意識したハイテク型科学技術団地の開発事業も行っている。これら7大事業に対して、政府と民間が合わせて合計40億ドルを投資している。
 済州島は飛行機で2時間以内の距離に人口500万人以上都市が18都市もあり、他のデスティネーションに対して地理的な優位性を活かす。キャッチコピーでは「常に旬のシーズン」を謳い、清潔な環境、国際会議で使用されるコンベンション施設、空港や港湾、道路などの整備されたインフラ、自治権をもつ国際自由都市の魅力をもつ。日本からは東京、大阪、名古屋、福岡から直行便があるなど、利便性の良さを強調。日本人を中心に外国人誘致に強い期待を示している。