ENITなど、トリノ五輪後のピエモンテ州の観光需要拡大狙う

  • 2006年2月16日
 イタリア文化会館、イタリア政府観光局(ENIT)、アリタリア航空(AZ)はこのほど、東京で「トリノとピエモンテ州の夕べ」を開催し、旅行業界関係者ら約300名にピエモンテ州の観光情報を提供した。ピエモンテ州はこれまで、旅行商品数としては少ないものの、スローフード発祥の地、食や文化、歴史的側面からの観光素材が豊富だ。このことから、ENITなどではトリノ五輪の開催を機に、世界的認知度が高まったトリノ、ピエモンテ州の観光需要の拡大を目指す。

 ENIT日本・アジア・オセアニア支局長のエンリコ・マルティーニ氏は、トリノの見所とピエモンテ州全体の魅力を紹介。トリノは、イタリア王国最初の首都であったことから、世界遺産に登録されるサヴォイア王宮をはじめ、多くの歴史ある観光素材が点在する。世界屈指のコレクションを誇るエジプト博物館やサヴォイア王家の財物、所蔵美術展を展示する美術館が存在し、芸術イベントも多数開催する文化溢れる街だ。トリノ名物のチョコレートを味わえる老舗のカフェがあり、食も満喫できる多様な魅力を要する。
 また、南ピエモンテのクオネ県ランゲ地域はスローフード発祥の地として知られる。本場でその真髄をたのしむために訪れる日本観光客が年々増えており、現地の料理教室が人気を呼んでいる。こうした料理教室では土地の素材を活かしたスローフード体験とともに、現地のライフスタイルにも触れることができるようだ。