中国瀋陽市・CZ、世界園芸博覧会セミナー開催、予想入場者数は1000万人

  • 2006年2月7日
 中国瀋陽市政府と中国南方航空(CZ)は2月6日、中国の瀋陽で開かれる世界園芸博覧会のセミナーを開催、旅行業界関係者やメディア、政治家など約270名が参加した。世界園芸博覧会は遼省政府、中国国家建設部、国家商務部、国家貿易促進会、中国生花協会が主催する国家的イベントで、今年5月1日から10月31日に開催される。世界園芸博覧会の中国での開催は1999年の昆明に次いで2回目で、世界へのプロモーション活動は初めてのことだ。セミナーを共催したCZが、世界園芸博覧会のチケットを独占的に取扱う。


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 セミナーの冒頭、中国瀋陽市政府常務副市長の趙長義氏は、「瀋陽が人と自然の共生できる環境であることを証明するために世界園芸博覧会を開催する」と語り、この博覧会では中国政府が指定する国家森林都市、国家環境保護模範都市である市の魅力を全面に打ち出すことを強調した。また、日本と瀋陽間の交流について、日本航空(JL)、全日空(NH)、中国南方航空(CZ)が週32便運航し、日系企業が多く進出、工業都市として知られるほか、歴史と文化都市としても名を馳せる都市の特色をアピールした。

 さらに、セミナーに出席した自由民主党幹事長の武部勤氏は、園芸博覧会、後に続く北京オリンピック、上海万博の開催を通して日中間の友好関係が深まることに期待感を表明。中国大使館の駐日臨時代理大使の程永華氏は、園芸博覧会の開催により「瀋陽をレジャー、展覧会など、観光の側面で紹介できるだろう」と述べ、瀋陽が工業都市、文化・歴史都市に加え、観光都市として広く世界にアピールしていく方向性を示した。


 世界園芸博覧会のテーマは「人と自然の共生」。2.46平方キロメートルの会場の敷地は、100ヶ所の庭園がA区の瀋陽植物園区とB区の世界園芸博覧会主展示区に分けられている。その中には、4大テーマ建築物として正門「鳳凰の翼」、総合館、大型の温室内に3000種のバラを設けるバラ・ガーデン、高さ125メートルのシンボルタワー「百合タワー」を設置。また、園芸博の9大イベントとして、騎馬隊模擬実践をはじめ、オーストラリアの水上スキーショー、ロシアの大サーカスなどの催しも提供する。なお、主催者側は期間中の予想入場者数が1000万人を超えると予想している。