[ラトビア視察レポート]世界遺産リーガから森・海・湖へ 伝統の暮らしとウェルネスを巡る
北ヨーロッパのバルト三国の真ん中にあるラトビアは、北海道の約8割の大きさで人口約186万人。「バルト海の真珠」と称され世界文化遺産である旧市街を擁する首都リーガ、郊外での森・海・湖など豊かな自然と歴史を大切にした暮らし、伝統のサウナなど、心に残る体験に満ちたラトビア視察の旅をレポートする。
ラトビアの首都リーガまで、日本から直行便はないが、欧州の主要都市からアプローチできる。現在ラトビア入国に、180日間の期間内で合計90日以内の滞在にはビザは必要ないが、最低補償額、治療費、緊急移送費の補償合計が3万ユーロ以上の海外旅行保険の加入証明書(英文付保証明書)の提示を求められることがある。クレジットカード付帯保険の場合も同様で準備が必要である。
首都リーガでさまざまな建築様式がそろう世界遺産の旧市街を歩いて巡る
首都リーガの空港から市内までの移動は車で20分程度。まずは、世界文化遺産の旧市街で美しい街並みを見て回り、チーズやライ麦パン、ハーブを用いた伝統料理について学びながら味わえる料理ワークショップに参加した。
リーガの旧市街はバスや一般車の進入が不可、保存された石畳の道を歩いて回る。街路もきれいで、治安面でも不安を感じない。13世紀から現在までの歴史の流れのなかで、中世のゴシックから19世紀末から20世紀初頭のアール・ヌーヴォーまでさまざまな建築様式の建物が並び、まるで建築展覧会を見るようである。一つの建物でも増改築などで建築様式が混在している様子もうかがえて興味深い。
尖塔が目立つ「聖ペテロ教会」は、13世紀の石造の教会だが、その後の増改築によってゴシック建築・ロマネスク建築・バロック建築が混在している。同じく尖塔を持つ「リーガ大聖堂」もこれらの建築様式が混じり、後にバシリカ式(長堂を持つ構造)となった。
広々した市庁舎広場(ラートラウクムス)には、ルネサンス様式の装飾がひときわ華やかな「ブラックヘッドハウス」。元は14世紀、ハンザ同盟時代にドイツ人商人のギルドによって建てられたが、第2次世界大戦の戦災で破壊され、現在の建物は1999年に再建されたもの。「3人兄弟」と言われる建物は、右端に15世紀のリーガ最古の石造住宅、中央に17世紀初頭のルネサンス様式の住宅、左に17世紀後半のバロック様式の住宅が並ぶ。現在は建築博物館となっている。
旧市街の建物を見て歩くと、ダウガワ川沿いに古く中世にヨーロッパとロシアを結ぶ貿易拠点として栄えた時代、ドイツ人によってハンザ同盟に入った時代、スウェーデンからロシアへと統治が移った時代などラトビアの街の歴史を紐解くことになる。
リーガでのラトビア料理のワークショップ「TAPT Taste Latvia」は、ラトビア料理について学びながらボリュームたっぷりのランチも取れて、とてもいいアクティビティだ。ライ麦パン、野菜やハーブ、チーズやヨーグルトなどの発酵食品、ピクルスやニシンの酢漬けといった保存食品に加え、ラトビアの薬用酒やクラフトビール、レモネードなどの飲み物も並ぶ。シェアスタイルで9品。パンに豚の油をのせたカナッペ、サワークリームにハーブを加えたディップ、秋らしいカボチャスープなどどれもおいしい。料金は人数などによって変動するが75ユーロ〜。
リーガで初日は旧市街のホテルに滞在した。13世紀の建物の内部をモダンに改築、7つの宿泊棟に分かれる「コンヴェンタセータホテル・キーストーンコレクション」は、旧市街の中心にある4つ星ホテルで観光に便利。エレベーターはないが、バスタブ付きの客室もある快適なホテルだった。
夕食前には、パノラマ観覧車「Riga Rise」から望むリーガの街並みもまた美しかった。
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