Airbnb、AIで旅行検索を刷新 宿泊・体験・サービス横断、旅先での消費も取り込み

  • 2026年10月4日
Airbnb

 Airbnbは9月30日、旅行検索へのAI導入や、知人の旅行履歴を参考にできる新機能、フードデリバリーやベビー用品レンタルなどを含む「2026秋季アップデート」を発表した。宿泊施設だけでなく体験や各種サービスまで横断して検索できるようにするほか、旅行先で必要となるサービスの取り扱いも拡大する。

 AI関連では、旅行の計画から宿泊施設へのチェックインまでの各段階への導入を米国から開始する。新たな「AI検索」では、利用者が自然な言葉や音声で希望を入力し、宿泊先、体験、サービスを横断して検索できる。フィルターにもAIを導入し、「赤ちゃん」などのキーワードからベビーベッドや遊び場、子ども向け設備など関連条件を提示する。検索結果にはAIが宿泊施設の特徴をまとめた説明文を表示し、お気に入りに保存した宿泊先を並べて比較する際にもAIによる要約を提供する。

 カスタマーサポートでもAI活用を広げる。AIチャットは50を超える言語に対応し、今後は電話での問い合わせにAIが対応する音声サポートにも拡大する予定だ。今回発表した旅行計画関連のAI機能は米国から展開するもので、日本での提供時期は発表では示されていない。

 旅行先を探す方法にも新機能を加える。家族や友人、一緒に旅行したことのある人とAirbnb上でつながる「つながり」と、つながった人の過去や今後の旅行先を表示する「旅行マップ」を導入。知人が実際に宿泊した施設や予約した体験・サービス、レビューなどを確認し、自身のお気に入りへの保存やアプリ内でのメッセージ送信もできる。旅行履歴の公開範囲は利用者自身が設定できる。エリアの特徴や飲食店、移動手段などをまとめる「エリア情報ページ」もパリから提供を始める。

 一方、旅行中に利用できる「Airbnbサービス」も年末にかけて拡充する。欧州の一部都市では宿泊先へのフードデリバリーや食料品配送を展開。米国の一部都市ではRinseと連携したランドリーサービスを提供し、11月からはBabyQuipとの提携により、60都市以上でベビーベッドやベビーカーなどのレンタルと宿泊先への配送・設置に対応する。フランスアルプスではスキー・スノーボード用品、南フロリダではボートなどのレンタルも提供する。

 Airbnbは2025年に「Airbnb体験」と「Airbnbサービス」を本格展開し、2026年5月の夏季アップデートでは食料品配送や空港送迎、荷物預かり、レンタカーなどを追加したほか、デザイナーズホテルや独立系ホテルの取り扱いも拡大している。今回のアップデートでは、こうした宿泊以外の商品・サービスにAI検索や知人からの旅行発見機能を重ねることで、旅行前の目的地選びから予約、現地滞在までをAirbnb上でつなぐ方向を一段と強めた。

 ホスト向けにも、複数施設の料金や在庫を一括管理するカレンダー、需要と供給に応じて料金を調整する変動型料金機能、3D間取り図などを追加する。さらに、ホストの実績やその要因をAIで要約し、対応策を提案する収入ダッシュボードも導入する予定だ。