エクスペディアCEO来日「アジアは依然成長市場」、日本市場向けの新たなキャンペーンも
日本でのサービス開始から今年で18周年を迎えるエクスペディア。20日、グループCEOのピーター・カーン氏と、ブランド統括のジョン・ギーゼルマン氏が来日し日本市場の動向などについて語った。
同社によると、日本市場は22年の水際対策緩和以降迅速に回復しており、予想より早く復活しているという。昨年年間での国別訪日外客数では、米国がアジア以外でトップとなったが、その内48%がエクスペディア経由だった。また、間もなく迎える桜シーズンに関しては、3月5日~4月26日の期間のフライト検索結果で、東京の検索数は2年連続で前年比約55%増加している。
今後の世界の旅行需要に関してカーン氏は、「コロナ禍があけてからのブーム的な需要は落ち着きを見せ、今後はコロナ禍前の状態に戻る」と予測する一方で、「アジア」「中南米」は依然として高い成長が期待できると述べた。
同社では、都市ごとの最適な旅行をサポートする「ダイナミック旅行ガイド」、旅程の作成・共有などを可能にする「トリッププランナー」、航空券の価格変動を通知する「プライストラッカー」、宿泊施設の様々な要素を比較する「スマートショッピング(宿泊施設比較ツール)」など新機能を相次いでリリース。今四半期からは、24時間年中無休の電話による日本語音声サポートと、X(旧 Twitter)でのチャットサポートを導入する。
また、日本市場に対しては、新たなマーケティングキャンペーンを開始。日本市場向けの新たなブランドメッセージ「いつものそとへ」を発表するとともに「Two Step」というタイトルのCM動画の放映を開始した。これは日本を皮切りに24年を通じて実施されるNetflixとの世界的な広告パートナーシップで使用される最初のクリエイティブになるもので、「『いつものそとへ』は日本市場向けに新たに考案されたもの。コロナ禍を経た今の旅行者を理解し、旅行に対する人々の根本的な欲求を支援するための私たちの姿勢を示している」(ギーゼルマン氏)という。