業界ニュースを振り返る ー 外国人労働者って今後増えないですよね?
今週トップは3ヶ月ぶりのタイ現地レポートでした。トラベルビジョンの記事でなければ、勘違いした若者の大麻流行とか、警官のVIPエスコートに関してガッツリ触れるのも面白そうですが、観光産業従事者として気になるのはVISA規制と航空都市開発、物価高ですね。
特に物価高は、コロナ前からバーツが円レートで約2割レートが上がっていることを考えるとちょっと馬鹿にできない金額かもしれません。まあそれでもタクシー初乗り160円と考えたらめちゃくちゃ安いのに変わりませんが。しかし中期的にはもっとレートや物価が変動しそうですし、日本人にとってお得な旅行先でなくなる日も近いのかもしれません。
一方で、他の国々から見ればしばらくはお得な国であるでしょうから、航空都市開発の着工というのはまっとうな戦略に思えます。特に高速鉄道の開通は現地の方にも旅行者にも便利そうですし、インバウンドに関しては競合でもあるのでしょうから、日本ももし本当にインバウンド大国になりたいのなら(なったほうがいいかどうかは置いといて)大きな投資が必要かもしれませんね。
もう一つ労務のいろはで今週は外国人労働者に関してです。
コメントで「航空業界で働く人」さんがおっしゃっておられるのが私も正直なところです。逆説的なんですが、私は今外資系企業に勤めています。観光産業を離れて全く別業界の、しかも外資系企業に行った理由は単純で、圧倒的に待遇が良かったからです。給与から働き方の自由度から、正直日系企業を選ぶメリットがほぼありませんでした。なんでそんなことが起こるかというと、日本の人件費が安いからアメリカなんかの標準的な給与を提示されたらそれだけで日本では他と比べて待遇が良くなるという……なら日本語を学ばないと行けない、決して一番待遇が良いわけでもない国で働く人がどれだけいるのか、という話になると思います。
これからも日本の外国人労働者はどんどん減っていくと思いますが、その時労働力不足はどうなるんでしょうね。日本人もどんどん減っているのに。