二番目に多いのは、盗難です。駐車場に止めた自動車の中に置いてあったかばんやPCが車上荒らしによって盗まれた、ひったくり犯にかばんを持ってかれた、会社の事務所に泥棒が侵入してPCを盗まれた、これらの犯行は金銭目的で行われています。でも結果的に盗まれた物の中に個人情報が含まれていれば、個人情報の流出と表現されます。
最近ではコンビニの駐車場に車を止めて、タバコを買って帰るまでの数分間の内に車の鍵を開けられて中に置いてあったPCが盗まれるといった、短時間での犯行が多数発生しています。また、警備会社の警備システムを導入しているオフィスで、警報が鳴ってガードマンが現場に到着するまでの間に会社内のPCを全部持っていかれたなど、計画的な犯行も発生しています。従来の常識では通用しない世の中になっているのではないでしょうか。
ここまで読んでいて、「おや?」と思いませんか、全然個人情報保護の話じゃないですね。
そうなんです、流出した物が個人情報を含んでいるので、個人情報の流出事故・事件と言われていますが、本質は一般的な物の管理と同じです。最初から個人情報を狙っての事件・事故は実は少ないのです。従って、個人情報に限らずに会社の備品、資料、金品の管理をしっかり行っていれば、これらの問題は起きない可能性が高くなります。
ただ、四六時中注意をして仕事をするのは精神的にまいってしまいます、そこで重要な物を明確にして、メリハリをつけた管理体制を作り上げることによって効果的な対策を行うことができると思います。
その重要な物に個人情報を加えてください。お客様から預かった申込書や添付書類、住所録、ホテルや旅館への手配書、チケットの発行控えなどで、特に住所、氏名、電話番号、クレジットカード情報が載っているものは要注意です。 |