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現地レポート:バンクーバー、気ままな街歩きで自分だけの旅を満喫

  • 2014年7月10日

気軽に街歩き、自転車で公園散策
多様な食の楽しみも 

自転車でスタンレーパークを満喫

自転車コースも整備されているスタンレーパーク  ダウンタウンの西側、海に突き出すように広がるスタンレーパークは、都市型公園としては規格外の広さ。外周は約9キロメートルにもなる。市民が気軽に楽しめるように、さまざまなトレイルが整備されているほか、ローズガーデン、トーテムポール広場、バンクーバー水族館など見所も多い。一歩奥に入ると原生林の森が広がり、とてもカナダ第2都市に隣接する公園とは思えないほど自然が深い。

スタンレーパークの森は意外と深い  そのスタンレーパークを「バンクーバー・バイシクル・ツアー」に参加して、自転車で回ってみた。ガイドの案内で海沿いのサイクリングコースを走り、途中から森の中へ。身体に感じる風の質が変わり、海と森に囲まれたバンクーバーの豊かさを体感する。要所で止まり、ガイドが話す森の歴史に耳を傾けると、バンクーバー市民がこの公園を大切にしている理由が分かった。

 コースは比較的平坦で快適なライドが楽しめ、坂道でも7段ギアの自転車だから問題ない。森のなかのコースは舗装されておらず、多少身体に振動を感じるが、それも森のなかのアクティビティらしい。子供から大人まで幅広い層が楽しめるツアーだ。

日帰りではもったいない、州都ビクトリア

ビクトリアはBC州の州都。州議事堂も観光スポット バンクーバー島にあるビクトリアはブリティッシュ・コロンビア州の州都。バンクーバーから気軽に訪れることができ、観光素材も多いことから多くの観光客で賑わう。往路は12席の水上飛行機を利用した。約1時間のフライトで、飛行高度は高くないので、景色の変化を楽しめるちょっとした遊覧飛行だ。小型機のため、荷物の持ち込みに制限があるが、FITのデイトリップあるいは一泊旅行には便利な移動手段だろう。

所要時間約90分の「ビクトリア・ヒッポ・ツアー」で効率よく市内観光 ビクトリアでも街歩きが楽しい。街の中心を横切るガバメント・ストリート、威風堂々の州議事堂、ハイティーが人気の老舗エンプレス・ホテルなどがコンパクトにまとまっている。現地ガイドによると、日本からの修学旅行も多く訪れるが治安がよく、道も分かりやすいため街中で自由行動になることも多いという。

 また、水陸両用車による市内観光ツアー「ビクトリア・ヒッポ・ツアー」にも参加した。スタート2年目だが、効率よくビクトリアの街を見学することができるだけでなく、海に出入りするアトラクションでも人気を集めている。

ブッチャート・ガーデンはもともと砕石場 ビクトリア観光のハイライトは「ブッチャート・ガーデン」。日本からのツアーは必ず訪れるプライベートガーデンだ。訪れた5月末には、ブッチャートの象徴的な花として親しまれているブルーポピーが可憐な青い花を咲かせていた。手入れが行き届き、季節によって咲く花が違うため、いつ訪れてもその時その時の楽しみ方ができる。それが、ブッチャートがビクトリア観光の定番になっている理由のひとつだろう。




取材協力:カナダ観光局、ブリティッシュ・コロンビア州観光局
取材:山田友樹