インタビュー:西鉄旅行商品企画室海外センター所長の田中正彦氏

-昨年、羽田空港が国際化されましたが、羽田発の海外旅行についてはいかがでしょうか

 消費者の選択肢が増えたことは良かったと思っている。ただし、羽田の国際化によって販売が拡大したということはない。成田やアジア経由のほうが市場に浸透しているということだろう。国内線が充実すれば可能性はあるが、現状では先程も述べた通り、乗り継ぎの良い成田や仁川といった路線を活用した商品が選ばれている。


-九州における海外旅行市場の今後の見通しと、その中での販売戦略についてお聞かせください

  現在も続いている円高は、旅行に行く人には良いことだが、九州は輸出企業が多く、そうした企業へ影響が出ると経済が停滞してしまうので需要に影響する。一方で、震災の影響で控えていたグループが下期は戻ってきていて、来年もこうした傾向が続くと期待している。

 下期の販売については、繰り返しになるがハワイへの送客に注力する。特に春休みの学生市場、九州全体からの取り込みを見込んでいる。九州新幹線で福岡までのアクセスがよくなったため、広島や鹿児島などからの市場にも期待出るし、対応できるようにしたい。また、今回の就航でハワイツアーだけでなく、ホノルル経由の西海岸なども組めるようになり、コースのバリエーションが増えるだろう。


-ありがとうございました