JTB、11月の国内は5.1%減、訪日は11.4%減

  • 2017年1月19日

 ジェイティービー(JTB)グループ20社(※)の2016年11月の旅行取扱概況で、国内旅行の取扱額は前年比5.1%減の875億8700万円となった。団体旅行は前年並みで、このうち一般団体は「宗教」が25.0%増と前年を上回った一方、「提携販売」は6.9%減、「組織」が16.0%減とともに減少した。教育団体は4.2%増だった。

 企画商品は4.6%減。このうちエースJTBは5.2%減で、取扱人数は6.0%減だった。方面別の取扱人数では、北海道と東北がともに0.8%増となった。

 訪日旅行を含む国際旅行は、昨年取り扱った大型団体の反動により11.4%減の67億200万円。訪日外国人旅行者向けの宿泊・ツアー予約サイト「JAPANiCAN.com」の1月9日時点での人員ベースの予約状況は、4月から12月までの累計が9.8%減で、1月は18.9%増、2月は33.1%減、20.8%減となっている。

 JTBによると、「JAPANiCAN.com」では4月の宿泊予約が昨年より高い水準で推移するなど、春の予約が昨年よりも早い段階から動いており、なかでも岐阜県の旅館の予約が好調。ツアー予約では「ユニバーサルスタジオジャパン 戦国・ザ・リアルat大阪城 入場券」が人気で、他の商品と比べて2倍以上で推移しているという。

 訪日旅行「サンライズツアー」の1月10日時点の人員ベースの予約状況は、4月から12月までは12.9%増で、1月は30.1%増、2月は2.7%増、3月は6.4%増となった。なお、JTBは今年1月から、これまでは別ブランドで販売していた体験型商品の「エクスペリエンスジャパン」を「サンライズツアー」に一本化している。

 JTBによると、「サンライズツアー」では年末年始の富士・箱根方面のバスツアーが、天気の安定や設定日の増加などにより96%増と人気だった。また、1月については今年の春節が28日の土曜日となるため好調で、特に香港・台湾・中国を中心に海外エージェント経由での予約が順調に伸びているという。

 なお、海外旅行の取扱額は1.1%減の406億9900万円で、その他を含めた合計は6.7%減の1400億9100万円となった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。


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